さくさぽ

【取材レポート】こどもまんなか夢みる学校プロジェクト視察シェア会

2022年に発足した「こどもまんなか夢みる学校プロジェクト」の視察とシェア会を取材させていただきました。

今年度のまちづくり支援金による活動についてはこちら

視察先はきのくにこどもの村学園南アルプス子どもの村小学校、中学校、ここでの取り組みは特殊なように見えますが、文部科学省の設置認可を受けた学校で、教育課程特例校でもない=公立校でもできることがある!という取り組みです。

オープンプランのつくりになっている学校には200名ほどの子供たちが通学したり、平日は隣接する寮生活を送っている。この学校には全ての設備が整っているわけではなく、「ないものはつくる」小学生が作ったテラス、寮から学校まで0歩でいくためのターザンロープなど、何を作るか、どこに作るか、なぜつくるかも、自分たちで決めていた。とにかくミーティングがたくさんある。ランドセルもなく、テストもなく、宿題もなく、通知表もない。チャイムは鳴らず、時間になるとどこからともなく子どもたちが集まってプロジェクトが始まる。

子どもたちは自分で決めたことが、役に立つ本物のしごとにつながる手助けを大人がする。
月に1回のゼロから食堂もその取り組みの一つである。卵も、小麦も、メニューも、必要なものは全部自分たちで考えて生み出す。

小中学校をここで過ごした子たちはどうなるのか?学園では受験指導は一切しないと明言している。それでも皆希望の進路に向かっている。
自分で決めた、「やりたい」と思ったことへ突き進むエネルギーに溢れていた。
小中学校共に4月にいくつかのプロジェクトに分かれる、衣食住に関わる活動を大人がプレゼンして(クラフトセンター、おいしいものをつくる会等々)のほかにも「ゆきほ部」では平和、環境、政治など社会に関わるあらゆることの本質を紐解く活動もある。修学旅行は行きたい人がみんな行き、10日以内、10万円以内で行けるところという条件のみを設定し、行先から見学先の交渉までの準備を行う。活動の中で足りない費用はプロジェクト学習のまとめとして作った冊子を見学者などに販売することもしていた。

   

<取材後記>
ここでは「先生」という呼び名はなく、校長のかとちゃんも一人の大人として、「人と人として付き合う」姿勢、職員同士の心理的安全性を担保するために、給与も一律。学校に行けば楽しいことがある!それだけでいいじゃない!自分が幸せになっていく、常に子どもと同じ目線をもちながら、未来を見据える語り口が印象的でした。


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