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子育てに関わる方のための子ども時代に大切にしたいこと ~発達障がいの二次障害を予防するために~

4月13日(土)、中込会館にて、発達障がいの子どもを持つ保護者有志の会「とことこの会」が「子育てに関わる方のための子ども時代に大切にしたいこと~発達障がいの二次障害を予防するために~」を開催しました。今回の公演は「世界自閉症啓発デー」や「発達障害啓発習慣」に合わせて開催されたとのことです。

講師は長野県発達障がいサポート・マネージャー、社会福祉士、精神保健福祉士である矢島克美先生。矢島先生は幼稚園教諭として20年間勤務されていた経験があり、その経験を生かして家庭や学校などの様々な場所で当事者に寄り添いながら子育てに関するアドバイスや実践をされてきました。

講演では、そもそも発達障がいとは何か?というお話から始まり、発達障がいの二次障害の起こる要因や、発達障がいについての理解・支援の大切さについてわかりやすく教えていただきました。以下はその抜粋です。

〈発達障がいの理解について〉

・発達障がいとは、生まれつきの脳の機能の偏りであり、本人の性格や怠けからくるものではない。

・発達障がいを治したり改善したりする対象として見るのではなく、人間のタイプと考え、「ありのままを受け入れる」ことが必要である。

〈発達障がいの支援について〉

・子どもに「ふつう」を押し付けるのではなく、子どもの興味・能力に合った環境や活動を作る。

・子どもの好きを大切にし、精いっぱい頑張っているその子の今を肯定する。

・好みや楽しみ方の「多様性」を尊重する。

また質疑応答の時間には、子どもへの日々の接し方や就学に関する具体的な質問がありました。矢島先生と質問者の受け答えに会場にいた方々が大きくうなずいており、共通する課題や対応策が多いのだと思いました。 発達障がいについての理解・支援が社会全体に行き渡ることと共に、当事者の方々が一人で抱え込まずにすむ環境作りが大切であること、またそれらのために自分には何ができるのかを考えさせられました。同じ悩みをもつ方々が集まり、課題を共有できる講演会となりました。


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