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【取材レポート】「令和8年度 災害ボランティア講座」

6月13日(土)、あいとぴあ臼田にて「令和8年度 災害ボランティア講座」が開催されました。講師には長野県社会福祉協議会の山崎氏が登壇し、ご自身の被災地支援の体験談をもとに、災害ボランティアの心得や、災害ボランティアセンター(以下、災害ボラセン)の運営、コミュニティマッチングにおける、日頃の地域との繋がりの重要性について語られました。

■ 平時からの関わり合いがボランティアの基盤になる

山崎氏はまず、「知人が被災したら、直接その人の家に駆けつけますよね。災害ボラセンの枠組みだけが活動ではなく、平時からの住民同士の関わり合いこそが基盤」と指摘されました。

また、被災者のより早い生活再建のためには、社会福祉協議会(社協)単体ではなく、NPOや民間団体、そして地域住民が一体となって運営する、協働型の災害ボラセンが必要であること、さらに広域的な被災に対応するためには、各地にサテライト(拠点)を設置することが重要であると、当時を振り返りながら強調されました。

■ 令和元年台風19号の活動実績と「課題」

講座では、長野県内に甚大な被害をもたらした「令和元年台風19号」における具体的な活動と課題が振り返られました。長野市での活動では、NPOや企業とも連携し、自治体の枠を超えて災害廃棄物を搬出する「ONE NAGANO PROJECT」の取り組みが行われました。連休中には最多となる3,578人、延べ53,758人ものボランティアが駆けつけました。しかし、現場では日々変化する多くの課題に直面したといいます。

  • アクセスの混乱: 駐車場の不足やボランティア送迎バスが確保できない事態が発生し、206人が活動できずに帰らざるを得なくなりました。また、「ボランティアの振り分け方が分からない」という運営上の混乱もありました。
  • 被災者の心情への配慮: 被災者側には「他人を家に入れたくない」という拒否感もありました。その一方で、「地元の人、友人の紹介なら良い」というケースもあり、個別のきめ細かなコミュニティマッチングの必要性が浮き彫りになりました。

■ ボランティアの心得と被災者の心情に寄り添う姿勢

被災現地に入る際の心得や、被災者への配慮について

  • 「ゴミ」ではなく「思い出の品」:他人から見ればゴミに見えても、被災者にとっては大切な思い出の品です。山崎氏は「ゴミではなく廃棄物と言葉を選び、相手の気持ちの整理を待つ時間をかけることが大事」と語られました。
  • 「声なき声」:介護を受けている方や、近所の支え合いの中で暮らす方など、声を上げにくい方のニーズをどう拾い上げるか。地区や常会など、地域コミュニティとの連携が不可欠です。
  • キーパーソンの存在:地域の事情をよく知る住民が災害ボラセンと連携し、泥出しや片付けのマッチングを主導したことが、実際の現場でも大きな力となりました。

■ 質疑応答

講義後は、参加者から様々な質問が出ました。

「ボランティアに対するクレームなどはなかったのか?」という質問に対して、山崎氏は「直接的なクレームはありませんでした。ですが、ボランティアの心得として、自身が体調不良にならないことが大前提です。また、言葉の選び方や、被災者の失望や気持ちの整理に寄り添う姿勢がクレームを防ぎます。」と答えました。


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