2025年10月26日、佐久大学の学園祭に併せて、映画『ただいま、つなかん』の上映会と風間研一監督によるアフタートークが行われた。宮城県気仙沼・唐桑の民宿「つなかん」と、そこに集う人々を10年以上にわたり記録したドキュメンタリーだ。2012年、テレビ取材をきっかけに始まった撮影は、取材日数43日、100時間以上の映像にも及び、2017年の海難事故や、若者たちの移住、復興への歩みを丁寧に追っている。
監督は「お客さんとしてカメラを持たない時間こそ、心が通う瞬間がある」と語り、人との“距離感”を大切に撮影を続けたという。上映後のトークでは、一代さんの「おかえり〜」という言葉に象徴される、つなかんの温かな人間関係に触れながら、「人と人のつながりを見つめ直すきっかけにしてほしい」と話した。
学生とのパネルトークでは、佐久大学や野沢北高校の学生たちが「希望や優しさ、生きる強さを感じた」と感想を述べ、震災を知らない世代にも届く物語としての意義を共有した。上映から数年を経た今も、つなかんの人々は新たな挑戦を続けており、映画が紡ぐ“ただいま”の物語は、今も静かに更新され続けている。

運営訓練の際に使用した防災マップなどの展示もありました。

まるキャン参加学生も企画運営で活躍していました。
















