令和5年(2023年)10月20日に佐久市田口の上中込区と三葉産業株式会社長野事業所(同市田口5672-6)が災害協定を結びましたが、それに伴い、今回令和6年(2024年)4月20日に三葉産業比企専務の案内のもと、上中込区役員の方々と、佐久市危機管理課、さくさぽスタッフが工場見学をしました。
はじめに三葉産業株式会社の比企得二専務より会社の概要(会社の設立からの経緯、製品等)の説明と、建物の大きさや配置状況、避難場所としての活用について説明がありました。4~8mの長いパイプ製品を扱うため工場の敷地は大きく、駐車場も広いので災害時には住民の方々の車による避難も可能というお話もありました。
1、最初にご説明いただいた部屋は、1日程度の一時避難場所として活用してくださいとのことでした。
この部屋で活用できることは
①対策本部としての活用。
②女子更衣室があり、女性の着替えが可能。また、有事は男女とも使って構わないとのこと。
③流し、冷蔵庫があるので活用可能。
④飲料水もある。
⑤電気もあり、携帯の充電は可能。
⑥机は折りたたんだり、移動していただければくつろげるスペースも確保できる。
⑦部屋の入口にAEDも置いてあり、使ってよいとのこと。
⑧トイレも完備されている。
対策本部の部屋を出て工場全体の見学をしました。
2、駐車場の使用も可能で社員が休みの時には空いているスペースを使わせていただけます。50台ぐらいは停められ、車のみを避難させる場所としても活用できるとのことです。尚、避難終了後車の移動をしていただくためお名前と連絡先は分かるようにして欲しいということでした。
3、工場内には、体育館のような床が板張りの広い部屋があり、写真1~3を対策本部や高齢者の方々用の避難場所とすると、一般住民はこちらで避難することも可能ではないか、部屋の広さから結構多くの住民を収容できるのではないかという意見も出ました。
更にこの部屋の入り口には、自動販売機があり災害時は使って良いとのことでした。
一通り見学した後、最初の部屋(写真2)に戻り、振り返りをしました。「AEDの活用に関しては、戸惑うこともあるので講習をしていただいた方が良いのではないか? 体育館並みの広い部屋でAED講習会を行いつつ、上中込区住民の避難訓練を行っては如何でしょうか?」とのさくさぽスタッフからの提案に対し、比企専務より「従業員も一緒に受けさせたい」と賛同いただきました。
(取材した感想)
企業の方と地域の方が対等な関係で一緒に取組める「協働の場」が設けられてとても良い機会だと感じました。特に企業の方と地域の方が顔見知りになり、双方で良い関係が築けていると感じました。