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上中込区と三葉産業株式会社の災害協定調印式

佐久市田口の上中込区と三葉産業株式会社長野事業所(同市田口5672-6)が令和5年(2023年)10月20日、災害協定を結びました。

災害協定の内容は次の通りです。災害時、同事業所が地元民の一時避難場所となります。例えば、事業所の駐車場に自動車を80台止められること、同事業所2階にある事務所には上中込区の災害本部が置かれ、高齢者など災害弱者が1泊程度宿泊できること等を想定しています。特に災害本部では、同社の電話やインターネット等のネットワークを使うことができ、災害時の情報収集に役立てられます。

上中込区は、西側に千曲川が流れ、地形がその堤防より低くなっています。さらに上流の南側には雨川(あめかわ)もあり、昔から洪水が多い地区です。昔は、一段高い「原区」に移住した人が多かったようです。

最近も洪水が起きています。1999年8月の大雨で雨川の堤防が決壊し、床上・床下浸水が十数件発生しました。2019年の台風19号では千曲川・雨川とも決壊寸前でした。

自主避難所になっている上中込の公会場は千曲川の堤防より低い所にあり、洪水時には避難できず、近隣の原区・大奈良区の公民館を利用させてもらっていたそうです。しかし、これらの公民館は、上中込区だけではなく、他区の人たちも避難してくるため「避難場所」として十分とは言えません。

三葉産業(株)長野事業所は、平成26年に少し高台にある離山南工業団地に事業所を置いてから、佐久へ多くの顧客を呼び込む為にプルーンを育て始めましたが、新型コロナウイルス感染症拡大の影響により、収穫に来る顧客が減りました。そこで地元の人とのつながりが重要と考え、地域への解放もはじめました。また、事業所がある上中込区において、友野藤雄区長と知り合い地区の課題と企業の課題を共有し、共存できる方法を探ってきました。その中でプルーンの手入れを手伝ってもらうことなど交流を深めてまいりました。友野区長から上中込区の防災上の課題を聞いて、事業所を災害時の一時避難所として提供することを持ち掛け、話し合いの末、災害協定を結ぶことに至りました。

 協定締結にあたっては、佐久市市民活動サポートセンターでコーディネートし、常和地区の「常和復興まちづくり協議会」が(株)高見沢サイバネティックス、(株)バイタルと結んだ避難所利用の協定書を参考にさせていただき、関係者からもお話を聞きながら準備を進めました。

協定の締結式に参加した友野区長は、「区の災害対策に協力いただき、感謝しています」と述べられました。三葉産業株式会社専務の比企得二さんは「同じ地区で共存共栄していく為には、企業としての役割と認知を地区の人により理解していただく必要があります。共に困った時はお互いさまの関係性になれるよう、より交流を深めていく必要があると思っております。」と仰っていました。

調印をする上中込区区長友野さん(左)と三葉産業㈱の比企さん(右)


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