さくさぽ

資金調達講座・入門編 ~寄付集め、初めの一歩~

12月の寄付月間に合わせての講座開催となりました。11名の方にご参加いただき、多くの気づきと学びの時間となりました。

<参加者からの声>
・続編講座をしてほしい!
・寄付(ファンドレイジング)に関して少し詳しくなり、準備をしっかりして活用したいと思いました。
・長岡さんの具体的な話、鴨崎さんの体系的な話から、自身の活動の改善点が見えました
・ご縁を大切に育てていくにも、ノウハウがあることを知り興味深かったです。
・全国的な寄付の状況が知れて良かったです。

講座紹介ページ>>https://sakusapo.com/event/20211211_koza/

【ゲストスピーカー(事例紹介)】
長岡 秀貴さん(認定NPO法人 侍学園 スクオーラ・今人 理事長)

●活動のサステナビリティをどう保つか
NPO法人とNPO活動は別物、創業当時は理事からの会費で回っていた
基礎寄付は大切、支援会員、年間1万円を徹底的に集めた
侍学園の支援会員が200名(200万)くらい

●胸を張って自分の活動を伝えられるか
月830円(年間1万円を月額で割った金額)で誰かの未来を作れます、というストーリーただお金をくださいと言ってもだめ、
この活動に参加したいけどできない、というストーリー
年間1万円の寄付への費用対効果として、年4回の報告
理事長からの手書きの手紙を送る結果、ほとんど会員の離脱者いない
日本のNPOは支援会員の獲得が少ない
自分の知り合いから千円の活動をいただけないものであれば、10年後続いていない
年間1名の支援会員の獲得を職員がバディーで行っている
寄付を集めることではなく、自分たちの活動を信頼できる人に自信を持って伝えられるか

●寄付の裾野をどう広げているかを模索した18年間
いろんなことを試行錯誤したが、なかなか集まらなかった
欧米に比べると寄付文化が少ない
寄付をすることへの経験値が少ない
学校教育で寄付教育がない、寄付教室みたいなものをやると、子どもたちが始めてという子が多すぎる
個人でも世の中を変えるチャンスがあるということをもっと情操教育でできると良い

●寄付金額よりも寄付者数日本一を目指したい
支援会員だけでなく、寄付のステージを上がってもらおう
お金をもらうって十円でも難しい
お金よりもハードルを落とす、チャリボンのスキーム
うっかり寄付、消費活動の中にドネーションが入っている仕組み
自販機募金なども月に10万弱ほど入ってくる。
誰かまではわからないが、昨年は寄付者13万人くらい集まった。
Route346(松山三四六さんとのコラボカレー屋)は就労支援の場でもあり売り上げの一部が寄付される仕組み

●日本から世界へ
自己満足に終わらない活動
海外の大きな企業からの寄付調達、キャタピラーからの支援も決まった
チャリティーアメリカファンドレーションに認定されると、米国からの税制控除が受けられる
侍学園だからできる寄付の仕組みではなく、誰でもできる寄付の仕組みを作っていく
パクってもらって、アレンジしてもらってどんどん活用してほしい

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Q:寄付を最初に始めることができたのは?
A:寄付行為も寄付したいと思った瞬間から20分で覚める
 アナログからその場で決済できる仕組みを入れた
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Q:理事会の人数が増えるほど意見を取りまとめるのも大変にならないか?どのくらいのバランスが良いか?
A:理事数は多ければ多いほどよい
 定款の中に専務理事と常務理事の規約も作れば良い
上田映劇も専務理事は6名、コアに関わりたいけどという人も口説いておくと良い
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具体的な事例を聞いた後に、鴨崎 貴泰さん 合同会社シッカイヤ代表/NPO法人日本ファンドレイジング協会常務理事 による
資金調達講座・入門編~寄付集め、初めの一歩~をわかりやすく説明していただきました。

●「寄付をください」って言えますか?

どうして躊躇するのかな?
・自分が言われたらざわざわする?お金に困っているのかな?大丈夫かな?
・寄付が生き金になっているか、死金になっているのか

●支援をする活動、される活動、推し団体になる!1回目の寄付のハードルをいかに下げるかがポイント

●社会課題はたくさんある!お金をぼんやり集めようと思っても集まらない、戦略的ファンドレイジングを考えよう!
・寄付支出の国際比較では、米国は日本の34倍
・参加者を増やす、仲間を増やす、ファンを増やす
・寄付を集めるためのメディア戦略、知ってもらい、共感してもらうことで、社会課題の解決を促進する

例)寄付集めのチラシの中に何を書くか?
  ビジョン、ミッション、言葉に思いが載っているか?
  共感できるメッセージが入っているか?

●どの支援者にどのように時間を作っていくか、ドナーレンジチャートで自団体の寄付者の傾向を掴もう

●ワークをしてみて、参加者から
・イベント参加者の資金でやりくりしていたが、コロナ禍でイベントがなくなってしまったので資金源が目減りしていたことに気づいた
・安定的な支援が足りていないことがわかった

<講師より>
⇨支援者の構成も毎年変化していくので、何度も作って眺めてみよう!
⇨ハードルをいかに下げるか、うっかり寄付の仕組みを考えよう!

●クラウドファンディングについて
・準備が8割、目標金額の半分は集められる目処がないと始めちゃダメ〜とアドバイスすることが多い。
・どのかたがどのくらい支援してくれそうか予測を立てる
・初動の1週間で3割集まったクラファンは成功すると言われている
・後追い効果で成功になるパターンが多い、知り合いの知り合いからの紹介など
・目標金額の半分を集める目処が立たない時は購入方式を検討する、All-or-Nothing方式(設定した期間内に目標金額を達成することで獲得)とAll-in方式(目標金額の達成・未達成に関わらず、購入が1件でも発生した時点で成立)などがある。

●その他
・マンスリーサポーター(一緒に喜んでもらえるファミリーな関係)
・遺贈寄付、個人寄付で日本の寄付が伸びる可能性がある(生涯最後の社会貢献「いぞう寄付の窓口」)

・地域プラットフォームを活用したファンドレイジング:長野県みらいベース(長野県みらい基金)
・寄付者にとっては税制優遇がある
・ふるさと納税(返礼品にフォーカスされがちだが、自治体によっては地域のNPOを指定することもできる)

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【情報提供1】日本政策金融公庫より
 <融資を受けるメリット>
 ・まずやってみる
 ・小さく生んで大きく育てる
 ・事業を継続するための信頼が上がる
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【情報提供2】佐久市広報広聴課より
 ・さくっと支援金について https://sakusapo.com/2021/12/7290/
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前半の話題提供動画はさくさぽFacebookイベントページ視聴可能。


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