佐久市に滞在しボランティア活動をしている、青山学院大学のボランティアサークル「ライラ」の6名が、8月12日、佐久市社会福祉協議会の「デイサービスくれよん」で開催された夏祭りに参加しました。幼少期に職場体験などで福祉施設を訪れた経験がある学生もいましたが、日常的に福祉の現場に触れる機会が少ない学生も多く、貴重な実践の場となりました。



「デイサービスくれよん」には、19歳から75歳まで約20名の利用者様が通われており、それぞれの特性や留意事項があります。活動前には職員より、「スキンシップを求められた際は、できない理由を伝えて丁寧にお断りすること」「大きな声や音が得意ではない方もいること」「コミュニケーションが苦手で、急に話しかけられるとパニックになる方もいること」といった具体的な情報を共有していただきました。また、車いす利用者の付き添いや介助にあたる職員のサポート方法についても事前に説明を受けました。

会話の際は、相手が答えやすいようにシンプルな質問を心がけるようアドバイスを受け、夏祭りの「焼きそば作り」のサポートを実施。具材を洗ったり切ったりする作業を一緒に行いました。はじめは戸惑い緊張気味だった学生も、作業を通じて自然と打ち解ける様子が見られました。調理後は焼きそばを焼き、利用者様と一緒に食事を楽しみながら交流を深めました。


参加した大学生たちからは、以下のような学びや気づきの声が寄せられています。
「言葉での会話は少なくても、ニコッと笑顔を見せてくれたり、トングやお皿をすっと渡してくれたりして。伝えようとしてくれるその気持ちが本当に嬉しかったし、あたたかい時間が流れていました」 「正直、どういう距離感で話しかければいいのかすごく悩みました。でも実際に同じ時間を過ごしてみたら、すごく面倒見がよくて『やってみな』って優しく声をかけてくれる場面もあったりして。みんな同じなんだなって思いました」


企画を担当した社会福祉協議会の職員は、今回の取り組みについて次のように思いを語ります。
「イベントが減ってしまった中で、利用者さんと学生さんがつながるきっかけを作りたくてこの企画を立ち上げました。福祉はハードルが高く思われがちですが、同じ作業を一緒に行うことで自然と目線が揃うものなんですよね。普段接する機会が少ない学生さんたちにとって、実際の雰囲気や暮らしを知る良いきっかけになったなら嬉しいです。一所懸命に向き合ってくれる若い人たちのパワーや笑顔は、利用者さんにとっても大きな刺激であり、活力になります。これからどんな道に進むとしても『この社会には多様な人々が当たり前に一緒に暮らしている』という今日の体験をどこかで覚えていてほしいですね。その優しさや視点を、これからも大切に持ち続けてくれたら一番嬉しいです」
地域で共に生きる社会の一員として、こうした実体験を通じた交流と学びの場が、今後さらに広がっていくことが期待されています。
















