WE ♥ NOODLES 〜夏!そうめんでさっぱりと〜
7月31日の夕暮れ時。中込駅前のコミュニティスペース「TELT」のドアを開けると、子どもたちの賑やかな声と、スタッフのみなさんの温かい笑顔が出迎えてくれました。

こどもメガホンさん主催(共催:NPOホットライン信州)で開催された今回の「つきいち食堂 ふるふいるダイニング」。この日用意されたのは、夏にぴったりの涼やかな「素麺」です。限定50食の食事は、地域の皆さんに次々と振る舞われ、会場は終始、大きなひとつの家族の食卓のような和やかな空気に包まれていました。
■ 「ゆるいつながり」が心地よい、誰もがホッとできる場所
今回の取材を通じて最も印象的だったのは、この場に流れる「心地よい距離感」です。
お父さんやお母さん同士がホッと一息つける場としてはもちろんですが、ここにはそれ以上の魅力があります。例えば、これまでの開催では「子どもは好きだけれど、これまで子どもと関わる機会がなかった」という方が参加されたこともあったそうです。特別な立場や役割を気にする必要はなく、一人の参加者として子どもたちの賑やかな声を身近に感じながら、ゆったりとした時間を楽しんでいました。
「交流のために集まる場」でもなければ、ただ「外食」に来たように周囲との関わりが全く生まれないわけでもない。人と人との温かな交差点でありながら、「誰かと話さなきゃいけない」というプレッシャーは一切ありません。交流を目的とせず、「ただご飯を食べて帰るだけ」という過ごし方も、ここでは当たり前のように受け入れられています。
実は、最初からこの形を意図してデザインされたわけではなく、参加された方々の何気ない言葉や関わりからの「気付き」によって、少しずつこの形が作られていったそうです。立場や役割に関係なく、私たち一人ひとりが自分のペースでいられる。この程よい「ゆるさ」があるからこそ、誰もがふっと肩の力を抜いて過ごせるのだと感じました。


■ 小学生が高校生を「ナンパ」!? 世代を超えた交差点
中込駅前というアクセスの良さも手伝って、会場には学校帰りの高校生がふらりと立ち寄り、ご飯を食べていく姿も見られました。
中でも微笑ましかったのは、小学生の子どもたちが、帰宅途中の高校生を「一緒にご飯食べていきなよ!」と誘う(ナンパする)一幕があったことです。探究学習で訪れた高校生なども交ざり合い、普段の生活ではなかなか接点のない世代同士が、ひとつの食卓を囲みながら自然と言葉を交わす、そんな偶然の出会いと温かな交流が生まれています。
■ まちの資源を、無理なく、無駄なく、楽しく循環
当日は食事の提供だけでなく、家で眠っている食材(お米や乾麺、レトルト食品など)や採れすぎた野菜などを持ち寄り、必要とする子育て世帯へおすそ分けする取り組みも同時に行われました。また、フードバンクから提供されたお菓子は、子どもたちや学生さんへの嬉しいお土産に。
厨房では、大型の保温調理器(シャトルシェフ)などの設備をフル活用し、50食という規模でもバタバタしない、とてもスムーズで安定した運営がなされていました。皆が無理をせず、まちの資源と善意が楽しく循環していく仕組みが、しっかりと現場に根付いています。


■ おわりに
「佐久っと支援金(佐久市まちづくり活動支援金)」や、長野県みらい基金を通じて助成された「JAM甲信ハート基金」などを活用して運営されている本事業。助成金が現場の活動に活かされ、地域の皆さんの笑顔や居場所づくりに結びついていました。
【「ふるふぃるダイニング」のご案内】
- 参加対象・料金: こども(0〜18歳)無料 / おとな 500円
- ご利用方法: 事前予約受付のほか、予約なしの当日参加も歓迎です(ふらりとお立ち寄りいただけます)。
- 今後の開催予定:
- 8月10日(月)12:00〜14:00 【夏休み特別企画】 @生涯学習センター(野沢会館フリースペース)
- 8月21日(金)17:00〜20:00 @コミュニティスペース TELT
- 9月25日(金)17:00〜20:00 @さくのす(佐久市中込1丁目18-9)

















