さくさぽ

【取材レポート】日本一標高の高い地点を走る、山紫水明の鉄道『JR小海線』を基点に、適疎から考える地域と自分の繋がり 

人口4,329人の小海町で開催される、JR小海線を基点に適疎から考える地域と自分の繋がりを探求するイベントが開催されました。佐久地域で活躍する地域プレーヤー8名と中学生から大人まで、県外からの参加者もあわせて20名ほどが集まりました。
イベント概要:https://koumi-event0311.peatix.com/


適疎(てきそ)とは?
「過密」でも「過疎」でもなく、適度に疎ら(まばら)な状態。
参考記事:https://www.muji.net/lab/living/210630.html

 
まずはサークル状になってチェックイン(自己紹介、参加動機など)を行ってから、
「人生における3つのキーワード」シートから今日の直感で各自3つのキーワードを選び、
キーワードをに紐づく、この価値観が形成されたきっかけの体験と3つのキーワードの関係性を個人ワークした後にトーク&フォーク形式で2重のサークルになって対話を深めました。
  
ランチタイムはmaru cafeさんのお弁当を食べながら、午後のフィールドについての紹介を伺いました。
 
・小海町で漁業を始めたITエンジニア
・パッシブハウス事業の創業リーダー(小海町出身)
・佐久エリア商店街のビルオーナーになったベンチ研究家
・佐久のジンとコーラを生み出した創業140年の蔵元
・葬式業界のショーペンハウアーでありDX先駆者
・まちづくりの葛藤を哲学するチェロ弾き
・地元リンゴのクラフトビールを生み出した、小海町議会議員も務める建設会社役員
など

佐久方面と小海方面の2コースに分かれてフィールド探検をしてきました。
夜は地域プレーヤーの活動の様子から、3つのキーワードがどのように深まったり、繋がったり、変容していったかをシェアして1日目は終了。

2日目は松原湖畔を散策しながら、内省を深め、自己との対話、他者との対話でプロジェクトシートを作成していきました。
 

小海町の憩うまちこうみ事業と提携した企業などが使えるリノベーション施設にて、プロジェクトのシェアリングを行いました。
今回生まれた人とのつながりが、新たなプロジェクトを生み、佐久地域の活動が点から線になる瞬間に立ち会える2日間でした。


<取材後記>
 自分一人ではなかなか深めることができないところを、参加者の皆さんと対話しながら深めることができました。初めて聞いた「適疎」という言葉も、最初は物理的な密度をイメージしていましたが、自分の中にも〇〇な私、家での私、地域での私など、目に見えない「適疎」が無意識のうちにあるんだな、と気づきました。


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