さくさぽ

「行政と市民活動団体の皆さんが顔の見える関係に」(利用者の声)


「佐久市市民活動サポートセンター(さくさぽ)って、どんなところ?」

「さくさぽの役割は“支える”“つなぐ”“広める”というけれど、具体的にはどんなサポートができるの?」

「市民と行政が共通の目的のために一緒に取り組む”協働”を、どう進めていくの?」

そんな疑問にお答えするために、実際にさくさぽを利用された方の声をご紹介します!

2024年7月2日に開催された佐久市子ども・子育て支援拠点施設ワークショップでご一緒した佐久市福祉部子育て支援課・市民健康部健康づくり推進課の職員の皆さんから、感想をお聞きしました。ご了承を得て、アンケートの一部をご紹介します。

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【さくさぽへのご相談内容】(2024年4月)

「佐久市で新たに整備する子ども・子育て支援拠点施設について、子育て支援団体との意見交換の場を設けたい」

【さくさぽでのサポート・コーディネート内容】(2024年4~7月)

ワークショップの企画協力および周知

・佐久市に登録された子ども・子育て支援分野の市民活動団体のうち複数名との開催候補日程調整

・佐久市に登録された子ども・子育て支援分野の市民活動団体への参加呼びかけ

・ワークショップの企画協力 等

※ワークショップのファシリテーションは、特定非営利活動法人長野県NPOセンター(佐久市市民活動サポートセンターの運営主体)の講師派遣業務にて対応しました。

(1) 佐久市市民活動サポートセンターと連携することで、市が単独で取り組むのと比べてどのような違い・メリットがありましたか?

・ さくさぽの登録団体にさくさぽから直接声をかけていただき、多くの方にご参加いただけたことがとても良かったと思います。

・ ワークショップ自体を明るく、話しやすい雰囲気にしてくれたと思います。市民活動団体の皆さんとお互いを知るいい機会になりました。

・ 市の職員などは、ワークショップなど経験値が少ない中、さくさぽさんのアドバイス・支援は、よりpower upして素敵なものにするために大切なエネルギーだなあと感じています。

・ さくさぽは、多くの団体の強みを知りつながりがあるため、市の方で把握できないような団体の参加が多くあり、有意義な情報交換ができたことは大変良かった。

・ 市職員が進行するよりも、参加者が身構えることなく意見を出すことができていたように思います。

・ 行政、市民(団体)と双方目線で会を進めてくださっていたので、意見が出しやすかったのではないか。

・ 市民活動団体の皆さんの顔や活動内容などを知り、関わる、良い機会になりました。

(2)ワークショップで特に印象に残ったことがあれば教えてください。

・参加された皆さんが、とても楽しそうで、いきいきしていたのが大変印象に残っています。

・話が尽きない、時間が足りない、あっという間だったということ、何より話が盛り上がったことが一番印象に残りました。

・様々な立ち位置の皆さんが集まりお話しすることで…話に深まりが出ますね。
・「しみだす」拠点にとどまらず地域全体にしみだすことが地域づくりにつながると感じました。
・今回、否定無しの自由な視点での話なので、「実際の施設運営」にどこまで活かせることができるかが、今後の課題かなと感じます。

・ どの参加者もとても熱意を持って様々なことに取り組んでいることが分かった。

・ 市民の拠点施設に対する思いやエネルギーを強く感じました。健康づくり推進課にある「すこやか相談室」は、誰でも利用できる相談室という認識であったが、市民側からは敷居が高く利用しづらいとの意見が聞かれた。このように、市民と行政との思いに大きな意識のずれがあることを感じた。

・ みなさんが笑顔で、時には真剣に話し合えたこと。

・ 母親の休息に関する需要が高いこと、行政への相談はハードルが高いことが印象に残りました。

(3) 今回の取組みの前後で、市民活動団体との協働について、ご自身の意識の変化があれば教えてください。

・ 行政だけではできないことも、市民活動団体の皆様と協働することでできそうなことはたくさんあるということを実感し、改めて協働の大切さを認識しました。

・ 今回、共通のテーマ・分野について意見を交わし、理解・認識を深めることで街づくりにおけるパートナー(協力者)なんだということをこれまで以上に感じました。お互いを知り、より近くに感じることで、今後も連携を深めていければと思います。

・ 市として、市民活動団体の活動や様々な市民のニーズをいかに上手く取り入れ、行政と市民・民間の役割分担を意識しながら、事業展開や地域づくりにつながっていくと良いと感じた。

・ 行政だけでは難しいことや今までできないと思っていたことも協働により可能となることもあるのではないかと考えるようになりました。

・ みなさんが子育てに向ける期待や想いを知り、行政だけでは難しいことでも、内容によっては地域に頼ることができる環境であることを体感しました。

・ 参加された皆さんの意見や取り組みなどを聞いたことにより、行政の実施する事業は、職員体制や活動内容などに限界があるため、市民活動団体の方々の活動周知や活動の場として、拠点施設を活用していただけると、子育て家庭のスムーズな情報収集にも繋がると思いました。また、市民と距離の近い市民活動団体の皆さんと行政の連携は、行政が地域住民の状況をリアルタイムで知るきっかけになると思いました。

(4) 今後、どのような場面で市民活動団体との協働が進むと良いと思いますか?

・ こどもや子育てに関する活動をしている団体がたくさんあるということを知り、子育て支援拠点施設の運営も含め、こどもや子育ての分野で市民活動団体の皆様との連携や協働が進むと良いと思います。

・ もちろん私共が所管するこども・子育て分野は、市民活動団体の皆さんと共に歩んでいくことが重要と考えますが、我々行政におけるあらゆる分野・事業においても協働を推進することで得られることは大変大きいと思います。

・ 視点が違うかもしれませんが…人材活用の部分は、子育て世代に限らず、高齢者・障がい者等様々な支援の部分にもつながるので… さくさぽの大きな柱として「地域人材の育成」の視点が様々な協同として進むと…広がりが持てるのかなと感じています。

・ 市民活動団体の皆様は、意欲や熱意を持った方ばかりで、「あったらいいな」を実現に結び付けているため、行政だけではなし得ない、世代ごと、世代を越えて、同じ思いの仲間同士の協働が進むと良いと感じた。
・ 市民活動団体は、より市民の声を拾い上げやすいので、行政に声を届けるパイプ役になるような関りをしてもらえると嬉しいです。
・ 行政にはない市民活動団体の発想力と行動力に、行政にある基盤を合わせ、協働することによって、お互いの活動に広がりがみられるのではないかと感じます。

・ 拠点施設に限らず、コストのあまりかからないもので昔ながらのものや素朴なあそびやものづくりを子どもたちや親に提供し、遊び方を教えながら(考えながら)一緒に楽しめるような空間、教室、講座等

・ 理想と現実とで行政が躊躇してしまう部分を市民団体の皆さんからの良い方向(現実を踏まえた)のご意見をいただき事業を進められたらベストだと思う。

(5) 今後、市民活動サポートセンターに期待することがあれば教えてください。

・ 今後も、市民活動団体と行政との橋渡しをしていただけると嬉しいです。

・ 今後も行政と市民活動団体の架け橋、つなぎ役を期待します。そして、諸課題に対し多くの人が関わることでより良いまちになることを目指せれば思います。

・ さくさぽさんの活動は、いつも新たな視点の発見があり(^^♪ 楽しみにしています。

・ 市のできること(企画や場づくりなど)と市民活動団体とのコーディネートが進むと良い。

・ 拠点施設は子供の活動が中心となる場所なので、大人の活動とコラボしたり、お互いの施設を行き来できるような活動をしたり、連携していけると嬉しいです。

・ 様々なワークショップを今回のように楽しく、参加しやすい企画にしていただければと思います。

・ 市と協働できる事業の提案

・ 行政と市民活動団体の皆さんが顔の見える関係になれると、スムーズな連携ができるかと思いますので、このような機会が増えると良いです。

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【さくさぽ担当者のコメント】

新たな子ども・子育て支援施設の整備にあたり、「子育て支援分野で活動する市民活動団体と担当部署との意見交換の場があると良い」という声は、市民活動団体の皆さんからもお聞きしていました。どう進めようかと考えていたところ、子ども・子育て支援拠点施設運営検討有識者会議の島崎直也さん(なおやマン)からもお声がけいただき、子育て支援課・健康づくり推進課と協議し、今回ワークショップ開催の運びとなりました。何度も打合せを重ね、ワークショップの問いをどんな文言にするか、ご担当の方と30分近く議論した場面もありました。

事前の打ち合わせで「当日はなるべく肩書や立場を脇において、個人として話せるような場をつくりたい」「スーツは禁止です、できればワッペンもなしで、市の職員らしくない服装で来てください」とお伝えし、迎えた当日の朝。会場に入り、普段着で「楽しみです!」と明るい表情の職員の皆さんの姿をみて、「あ、今日のワークショップはうまくいきそうだな」と感じたのを覚えています。

立場を脇におき、一人の個人としてその場にいて「聞く」、「話す」。責任のある立場であるほど、簡単なことではありません。ファシリテーターを信頼して、その場に参画してくださった職員の皆さんに拍手を送りたいです。

地域で子ども・子育てに関わる活動をされている市民活動団体の皆さんの経験値、エネルギーや想いがあってこそ、良い場になったことは言うまでもありません。今回のワークショップをきっかけに、「お互いの立場を尊重したコミュニケーション」が拠点オープン後も続いていくことを願っています。

(粟津 知佳子)


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