さくさぽ

人との“つながり”を求め、もっと「さくさぽ」を利用したい

 「SAKUおむすびの会」会長の水間理絵子さんに、8月23日、佐久市市民活動サポートセンター(さくさぽ)で、「さくさぽ」との出会いや市民活動などについて話を聞きました。インタビュー内容は次の通りです。

インタビューにこたえる水間理絵子さん(野沢会館の「さくさぽ」で)

―「さくさぽ」を知ったきっかけは何だったのでしょうか。

「現在「さくさぽ」のある野沢会館2階の部屋はもともと野沢公民館の部屋でした。日がよく当たり、開放的で、人気の部屋でした。私が参加していた洋裁教室もその部屋を使っていました。10年くらい前でしょうか、突然、その部屋が「さくさぽ」の部屋になるので公民館活動で使えなくなるというビラ1枚が貼ってありました。利用者らが署名活動をするなどして変更を求めましたが、どうにもなりませんでした。「さくさぽ」ができてから2年くらいは、利用しないでいました。“傍観者”でしたね」

―いつごろから「さくさぽ」を利用するようになりましたか。

「小学生5年生から中学3年生までの障がい児が、住んでいる地域のお店で定期的に働くことで、障がい児が生まれ育った地域の構成メンバーとして受け入れてもらえるようにする「ぷれジョブ」という活動を佐久市でしていました。障がい児をサポートするボランティア、サポーターを探していましたが、集まらなくて困り、「さくさぽ」に団体登録しサポーター探しを支援してもらいました」

―「さくさぽ」のスペースも利用していますね。

「毎月、スタッフ4人ほどの打ち合わせで使っていました。野沢地区には、喫茶店がなく、蔦屋書店にあったスペースもなくなり、集まる場所がなかったんです。「さくさぽ」にフリースペースがあったことは本当に良かったですね、飲食もできるし…(※現在、感染症対策のため飲食はできません)。「ぷれジョブ」を知ってもらうためのチラシも印刷させてもらいました。登録団体の集まりにも参加し、「ぷれジョブ」を周知しようと努力しましたが、思ったほどサポーターが現れませんでした」

―活動の現状はいかがですか。

「「ぷれジョブ」では、障がい児は、100人以上の知り合いを地域で作ることを目標にして、半年ごとにお店を変えていくとともにサポーターも交代するというルールがあります。しかし、「さくさぽ」のホームページにサポーター募集を載せてもらうなど支援を受けたのですが、サポーターはほとんど集まりませんでした。結局、障がい児の親同士が子どもたちに付き添うことになり、同じ人がずっと同じ子を見ているような状態になりました。振り返ると、活動は広く知られるようにはなりましたが、福祉団体や人とつながったようでつながりませんでした」

―大きな壁があったのでしょうか。

「「さくさぽ」にもっと積極的に福祉団体などとつなげてほしいと言えばよかったのですが、言ってよいかどうかわからなかったです。結局、やるだけはやったと感じ、「ぷれジョブ」では「さくさぽ」の利用はしなくなりました」

―「さくさぽ」とは関係がなくなってしまったわけではありませんね。

「はい、今は「SAKUおむすびの会」(発達障がいの子どもを持つ親の会)で利用しています。会の学習会の資料をコピーしたり、「さくさぽ」主催の講座に参加したりしています。運営団体が変わってから、講座ではNPO法人や寄付金について、知らなかったことを教えてもらいました。たとえば、市民団体の運営には資金がかかりますが、多数の人から寄付などの形で協力をもらわないと運営が安定しないなどということがよくわかりました」

―具体的にどう役立ちましたか。

「寄付集めのためのプラットフォーム「Syncable(シンカブル)」を知り、そこに団体登録しました。登録後、「バースデードネーション」(団体の設立記念日などに合わせて寄付を集めるクラウドファンディング)をしようと思っているのですが、仕事をしているため、文章を書いたり、写真を準備したりする時間がなかなか取れません。多くの人に読んでもらえるわかりやすい文章を書くのは本当に難しい…」

―情報を発信することは難しいですね。

「できることは続けています。佐久地域の小中学校に協力してもらい、支援級に通うご家庭にSAKUおむすびの会の案内チラシを配布しています。意外に保護者の方からポツポツと反応があるので配布し続けています」

―「さくさぽ」への要望を聞かせてください。

「他の活動をしている団体や多世代と出会う機会があるといいです。参加した「さくさぽ」の講座の後の交流会で、自閉症啓発のためのブルーライトイベントで運動会をしてはどうか?というアイディアをもらって、すごく良いなと思いました。福祉系の団体は他でも交流の機会があるのですが、福祉以外の人と出会う機会はここしかないので。いろいろな人と触れ合って名刺をもらえれば、なにかのときに電話もできますから。他の団体とのマッチングなど、つなげてもらえるといいと思います」

―マッチングやコーディネートは、相手がいることなので、私たちスタッフも「必ずマッチングします」と言い切れないところはあります。お互いにどんな団体か、一緒にどんなことがしたいのか、ニーズが合いそうか、相手方の受入れ体制があるかどうか、など、慎重にならざるを得ない部分もあります。「この団体とつながりたい」などご希望があれば、ぜひ個別にご相談いただきたいです。

「「さくさぽ」のホームページなどインターネットで団体の情報は見られますが、実際どんな活動しているのか?など聞きたいですね。聞いて良いものか、つないでくださいとお願いして良いものか、わからなかったです」

―ぜひ遠慮なく聞いてください。他の団体とつながりやすくするために、どんな情報発信があったら良いと思いますか?

「コーディネートの具体例をホームページなどで取り上げてもらうとありがたいと思います。たとえば、団体同士が、どういうふうにつながって、どんな効果があったのか、を示してほしいですね。福祉団体同士がマッチングした場合はどうだったのか、福祉団体とそれ以外の団体が連携した場合にはどういう効果があったのか、などを知りたいと思います。そうした例は、具体的であればあるほど、とても参考になるのではないでしょうか」


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