広がる連携の輪:各団体によるゴミ拾い活動
佐久市内山地区の国道254号線沿いは、心ないドライバーによる尿入りペットボトル、通称「黄金ペットボトル」のポイ捨てが深刻な問題となっています。この状況を憂いたひとりの区長さんの「どうにかならないだろうか」という問いかけから、地域の人々の活動が始まりました。
- 4月8日: 佐久地区輸送協議会(長野県トラック協会佐久支部)が主催し、通りすがりのドライバーへ向けて「ゴミ不法投棄看板」の設置式と清掃活動を実施。
- 5月1日: 佐久バルーンフェスティバルに訪れる人々をきれいな町で迎えようと、佐久振興公社が主催となり、内山地区の清掃をしました。
そして、9月20日には、コスモスまつりの期間中に、内山地区区長会の主催で清掃活動が行われました。約30名が参加し、佐久市、佐久地区輸送協議会、有限会社山将、佐久市振興公社、長野県建設事務所、佐久市社会福祉協議会、中込包括支援センター、内山地区区長会といった8つの団体と、市内のボランティアや内山区民の方々が協力して行いました。また、市民活動サポートセンターは皆さまがスムーズに協力できるよう、そっとサポートさせていただきました。


黄金ペットボトルとの闘い、そして広がる活動
活動に参加した人々は、ドライバーに直接活動を知ってもらうため、目立つビブスを着用しました。わずか2週間前に清掃が行われたばかりにもかかわらず、多くの黄金ペットボトルが捨てられていたといいます。中には、ビニール袋に入れて捨てられているものも見つかり、「どうすればポイ捨てがなくなるのか」と、参加者全員が頭を悩ませました。




一方で、ボランティアとして参加した方からは「ゴミを拾うことで気持ちが洗われ、清々しい気持ちになった」という声も聞かれ、清掃活動が参加者自身の心の豊かさにも繋がっていることがうかがえます。



内山地区区長会長の小林敬典さんは、「ドライバーのマナーが改善されない限りは難しい問題ですが、皆さんのご協力をいただきながら地道に活動を続け、この取り組みが全国に広がり、いつかドライバーの心にも届くことを期待したい」と、今後の展望を語りました。

この活動は、地域住民や団体の地道な努力が、少しずつ大きな輪となって広がっていることを示しています。


