さくさぽのスタッフの中には、プライベートで市民活動を主宰する人もいます。
「私設図書館・哲学対話スペースみちくさ」の哲学カフェに取材でおじゃましました。

主宰者の岩井佑樹さん。
さくさぽ・佐久平地域まるごとキャンパス事務局コーディネーターの顔もあります。
「みちくさ哲学カフェ」と題して、毎月最終金曜日のプレミアムフライデーの夕方に哲学対話の場を開催しています。
6月27日(金)のテーマは「対話ってなんだっけ?」

開始時間になると、一人、またひとりと参加者が集まってきます。

みちくさ哲学カフェの「心構え」と「流れ」。
自己紹介は、所属や肩書は名乗らず、この場で呼んでほしい名前を名乗ります。
立場や肩書ではなく、その場に居合わせた人として話ができるよう、意図的にそうしているそうです。

テーマに関連して思うことを自由に話していきます。
誰かの発言に問いを重ねる形で、話が広がったり、深まったり。

出た話をホワイトボードに書き留めていきます。
“問い”の中に漂う2時間。普段とは違う脳と気持ちの動きを感じる、不思議な時間でした。
***
主宰の岩井さんにインタビューしました。
ー 哲学カフェを始めたきっかけは何ですか?
大学時代に哲学カフェに参加したことが印象に残っていて、いつか自分でもそういう場をつくりたいと思ったのがきっかけです。
初めて開催したのが2024年7月末。今年7月でちょうど1周年を迎えます。
ー 哲学カフェのどんなところに魅力を感じましたか?
対話することが大事だなと感じました。そういう場所にいれたことが心地よかったし、そういう場所がもっと必要だと思いました。
哲学は、当たり前のことを問い直すこと。社会の中で共通理解されていることや暗黙知となっていることを問い直す。
例えば「教育ってなんだろう?」「学校ってなんだろう?」とか、そういうところを再検討することが大事だと思うので、哲学カフェをしています。
ー 実際に始めてみてどうでしたか?
あまり人が来ないだろうなと思ってたら、思いのほか来てくれるのが意外でした。
継続的に来てくれる人もいれば、1回だけ旅人のように来てくれる人もいます。
一人も来なかったことはない。需要はあるのかな、と思います。
ー 今までの哲学カフェで印象に残っている事はありますか?
どの対話もそれぞれ充実していたので、特にどの回が印象的だったというのはありませんが、参加した方が「居心地がいい」、「安心できる」と言ってくれて、それが有難いなと思います。
ー どんな人に哲学カフェに参加してほしいですか?
「実はこんなことを思ってるんだけど、言い出せない」という人に来てもらえたらうれしいです。何でも言っていい場所なので。
***
今後の予定などは、SNSをご覧ください。
(※8月プレミアムフライデーのみちくさ哲学カフェはお休み予定です)
https://www.facebook.com/toshokan.philocafe.michikusa