4月13日、サラダボウルの会主催で「ソンクラーンお祭り・タイ旧お正月」が佐久平交流センターで催されました。サラダボウルの会は、多様な異文化背景を持つ人々が地域(サラダボウル)で互いの文化的違いを認め学び合い、困りごとなどを互いに支え合う場をつくる活動を行っている市民活動団体です。
この日はサラダボウルの会のスタッフ6名と佐久市や小諸市、御代田町など、主にタイやミャンマーにルーツをもつ方々約30名が集まり、ソンクラーンに参加しました。

日本のお寺で行われる供養や読経とは少し雰囲気が異なり、お坊さんが歩いて回るところに直接お供え物を渡したり、紐を使ったり、グループで集まって祈祷する様子などが特徴的でした。



祈祷が終わったところで、食事の時間となりました。ガパオライスやスープカレーなど、有志の方が持ち寄った料理を囲み、交流を楽しみました。私もグループへ入れていただきましたが、本場のタイ料理をご馳走になり、楽しい時間を過ごさせていただきました。



サラダボウルの会代表の浅沼さんにお話を伺いました。
タイで暮らす人々にとって、お寺は心と生活を整えるとても大切な場所なんです。というのも、タイではそれぞれの村にお寺があり、普段の生活の中で困ったり悩んだりするとお寺を訪れ、お坊さんや友人とお話をしたり、ご祈祷をしたりします。日本ではそのような機会はなかなかないので、参加者の皆さんは今日のソンクラーンをとても楽しみにしていました。 今回の取材では、参加者の皆さんの信心深さも印象的でしたが、それ以上に外国にルーツをもつ皆さんとサラダボウルの会の皆さんがとても楽しそうに交流をしていたことがとても心に残りました。このような温かい交流がなされていることの背後には、サラダボウルの会の皆さんの日々の活動の積み重ねや、多文化共生に対する思い、相手を思いやる態度などがあることがわかりました。サラダボウルの会の活動が、私たちが多文化共生について知り、考えるきっかけになればと思います。