3月15日に、山谷農場の主催で「信濃のフードバンク活動報告会」が佐久平交流センターにて催されました。交流会には県内から支援をしている方々が集まりました。
報告会の前半には、主宰者の藤田寛さんより、活動が始まったきっかけや活動状況についてのお話がありました。藤田さんは当初、東京都の山谷で炊き出しなどの路上生活者支援を行っていたそうです。そのご経験をきっかけにして、任意団体「山谷(やま)農場」を設立。長野県や新潟県を中心にお米の寄付を募り、生活困窮者や路上生活者の支援を行っている団体にお米を送る活動を行ってきました。
そんな山谷農場の支援活動ですが、ここ数年でお米の寄付が激減し、現在これまでの3分の1程度の3トンしかお米が集まっていないそうです。そのため、これまでは約10団体に支援をしていたけれども、今後は数を絞らなければならない状況に陥っているとのことでした。

報告会の後半には、参加者の方々との交流会がありました。「藤田さんの活動についての質問」や「寄付したお米がどのように支援者に渡っているのか」、「お米以外の支援の方法」、「どのようにすれば支援を継続していけるのか」等についての話がありました。 今回の取材を通して、藤田さんが活動説明会の参加者に「路上生活者を支援している団体」や「お米を支援されている方々」、「藤田さんが実際どのように関わっているか」等の様子を一所懸命に伝えようとしていることがとても印象に残りました。寄付の様子を文字で知ったり、単に寄付をして終わったりするのではなく、実際の様子を対面で知るということが大切なのだと思いました。加えて、「その支援を本当に必要としている人に届けるにはどのようにすればよいのか」について深く考えさせられました。
