1月19日(日) 佐久市生涯学習センターでさくさぽ主催の「きがるなおしゃべり会 教えてほしい!PTAのこと」が開催されました。事例発表者を含め、合計13名の参加となりました。今回は①「役員さんの事例紹介・パネルディスカッション」、②「質問コーナー“おしえて!PTA”のこと」、③「フリートーク」の3部構成で行いました。
冒頭では、自己紹介を交えながらPTAについて次のような話が出されました。
ポジティブな面:いろんな人と出会えた、地域に溶け込める、PTAは自分の子どもの過ごす学校が少しでもよくなるようにする活動
ネガティブな面:参加しづらい、大変そうなイメージ、関わりたくても関われない人もいる、謎の組織
以上の面を踏まえて、パネルディスカッションが始まりました。
1.パネルディスカッション
パネルディスカッションでは、PTA役員を経験された3名の方に、事例を基にしてお話いただきました。
【紹介された実践】
・PTAの組織を知らない人が多く、わからないから何をしていいかわからない。そこでPTAの組織図を作り、PTAの内容をわかるようにした。
・学校が異なる役員の方と連絡をとり、情報共有をしており、アイディアを生かしている。
・課題を直ぐに改善したいが、改善されるのは数年後という時間差がもどかしい。
・前年踏襲や慣例としてのPTAをやることは、今の時代に合っていないのではないか。
・PTCA[保護者(Parent)、教師(Teacher)、地域住民(Community)、会(Association)の考え方が必要なのではないか」など、多様な意見が出されました。
・地区によって状況が異なったり、短期間であったりするため、当事者意識を持ちづらい。
・フラットなPTA総会にしたい。
2.質問に答える・課題を考えるコーナー
質問に答える・課題を考えるコーナーでは、事前に寄せられた質問や課題について、参加者がアイディアを出し合い、ホワイトボードで共有しました。
【事前アンケートで出された課題】
①「子ども達のために、PTAが協力できること・負担軽減への工夫」
②「これからの体制づくり」
③「他校の事例」
④「家庭の状況によって参加できない場合の配慮」
【具体的な対策やアイディア】
○発信や伝え方のアイディア
・PTAの内容や日程の見える化する。
・部の名前がわかりづらいので、わかりやすいものに変えられるのではないか。
・広域でPTAのポジティブな面を発信していく。
○負担軽減のアイディア
・集まりや会議をオンライン化したことでとても助かった
・PTAの内容を取捨選択できるのではないか
○PTAの本質的な考え方
・学校に人が溢れるような組織
・PTCAに代わっていけるような発信をする
・迷ったときに「PTAって何のためにあるんだっけ?」と立ち戻る
・お互いさまで無理なく精神が大事
3.フリートーク
フリートークでは、ここまで出された話題を踏まえて、参加者の皆さんがそれぞれに考えていることを話し合いました。
・「やらされるPTA」ではなく、生徒会選挙のような、「主体的なPTA」をつくりたい。立候補があれば当事者意識をもってできるのはないか。
・PTAとは何かを、発信することはできそう。PTAと学校の先生が協力して発信したり、内容を知れる仕組みではどんなことが考えられるか?
・学校に関わりがないけれども、学校や地域の活動に協力したい人がいる。そのような人たちはどのように参加できるだろうか?
・各地区のやり方を知れば、やり方を生かせる。横のつながりが大切。
・PATやっている人とそうでない人の理解度の差や温度差を感じることはある。
・本当に大事なことが議論できない。
・見守り隊などのように、楽しく地域に関わる人を増やせるのではないか。
・今すぐできることは各自がPTAについてポジティブなアクションをすることではないか。
今回のイベントは2時間に渡る内容でしたが、参加者の皆さんは「どうすれば子どものためになるのか?」、「よりよいPTAになるか?」を念頭におきながら、前向きに意見を交わしていました。また、今回は、子ども連れも参加可能とし、登録団体の「手作りおもちゃたのしみ隊」によるワークショップもあり、キッズスペースでも和気あいあいとしてました。これからも、さくさぽでは市民のみなさんが関心をもつテーマで、情報交換や交流ができる場をつくっていきたいと思います。