5月18日に、佐久市田口にある三葉産業株式会社長野事業所で、上中込区の役員と
三葉産業社員らが参加し、救急講習会が行われました。
上中込区と三葉産業株式会社長野事業所は、災害時に上中込区の住民が一時避難場
所や災害対策本として事業所の敷地と建物を利用できるよう、2023年10月に災害協
定を結びました。
今年4月には上中込区役員の方々が工場見学をし、敷地と建物の利用について説明を
受けましたが、AEDについて「いざというとき使い方が分からないと困る」という
声があったことから、救命講習会を開くことになりました。
救命講習会には、上中込区役員の他、三葉産業株式会社社員、佐久青年会議所のメ
ンバーなど約20人が参加しました。社員の中にはインドネシア出身の方も参加し
ていました。災害時や工場現場での非常時、イベント開催時など、それぞれ目的を
持って参加し、積極的に学んでいました。
佐久広域連合消防本部の職員の方から、救命処置、特に心配蘇生とAEDの使用方法
について説明を受け、人形を使って実際に行ってみました。
AEDの役割は、けいれんしている心臓を電気ショックで正常なリズムに戻しますが、
心臓復活のためにはあくまでも胸骨圧迫をしなければならないとのことでした。
胸骨圧迫は1分間に100~120回のテンポで連続して絶え間なく、救急車が来るまで
続けるとのこと。実際に行ってみるとけっこう力を入れて胸を押さなければならず、
みなさん1分間だけでも汗だくでへとへでした。消防署の方からは「交代しながら
押していくようにしてください。また、日本人は引っ込み思案なので、周りの人を
指定しながら声がけしていくことが大事」だと言っていました。
けがをした際の止血についても話があり、「特に傷口周囲を縛り付けるのではなく、
綺麗な布で傷口を自分が強いと思う5倍ぐらいのチカラで押さえつける。けが人が
痛がっても思いっきり締め付けてください」とのことでした。
避難場所を必要とする地域住民と地域に根ざそうとする三葉産業の社員の方と一緒
に講習を受けることで、地域の方と企業の方との顔の見える関係ができ、災害時にも
協力体制が取れることが期待されます。