さくさぽ

【取材レポート】写真絵本「私はあいちゃんのランドセル」

取材日2023.7.2 浅間会館

テーマ 核のない世界へ ―福島原発事故の記憶を刻む―

写真絵本「私はあいちゃんのランドセル」

主催:サラバ原発佐久の会 朗読・映像 菊池和子 歌・ピアノ田島由子

2023年7月2日、浅間会館にてコロナ禍で延期されていた「核のない世界へ―福島

原発事故の記憶を刻む―」が開催されました。主催の「さらば原発佐久の会」は

原発をなくすと共に自然と共生し、持続可能な暮らし方を工夫し、楽しくて心豊

かに過ごし、みんなで助け合っていくことを目的に活動されています。2年越し

に実現したイベントには多くの方が駆け付け、熱心に聞き入っていました。

第1部 朗読と歌と映像によるライブ

「私はランドセルあいちゃんが、6年使ったランドセル         

あの日、あいちゃんが、おじいちゃんとおばあちゃんに連れられて

避難所へ行った日から、私はずっとソファーの上であいちゃんの帰りを待って

います。                

もう少しで卒業式だったので、あと2週間は一緒に学校へ行けたのに

家の中はいろいろなものが飛び散っています・・・

子どもだったあいちゃんは、放射能を吸ったら危険なので、一度も戻ってきま

せんでした

もう、お姉さんになったあいちゃんに、このまま会えないと思うと、涙が流れ

ます」

そんな朗読から公演が始まりました。

語る菊池和子さんは、移動できる車を持たなかったため、東日本大震災後3年

目(2014年)にしてようやく被災地を訪れることができました。被災地の方は

すでにみなさん仮設住宅にいました。菊池さんは、それでも月2回、年20回、

全部で100回東北方面の被災地・被災者が住む仮説住宅に通い続け、何枚もの

写真を撮って来たそうです。

 2014年から2020年までに取材した写真・インタビューの中から、何が起こっ

たかを如実に語る出来事を15話にまとめ写真絵本「私はあいちゃんのランドセ

ル」をつくり、様々なモノたちの独り言を通して、事故の本質(放射能の大量

拡散)が多くの方に理解してもらえるよう全国を回って語り続けて来られまし

た。しかしながら、一人でやれる範囲は限られており、今回のようにピアノ伴

奏者田島由子さんの協力を得ながら朗読と歌・ピアノと映像によるライブを行

えるようになりました。今後は、これをセットに自分以外でも全国各地で公演

をして貰えるように期待しているとのこと。

第2部 スライドトーク「福島原発事故から12年 写真の背景と行間」

福島第二原発設置に当たっては、安斎育郎氏を講師に猛勉強し、設置許可の「異議

申し立て書」を提出しましたが、却下されました。町は原発で経済的にうるおいは

したものの以下の様に語っていました。

以下、菊池さんの展示されたパネルより抜粋して掲載します。文面は紙面の都合上短

縮・簡略化編集しました。


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