さくさぽ

【開催報告】地域のモヤモヤを対話してみる時間(市民活動勉強会β版)

今年度試験的にはじめてみる時間です。
長野県立大学ソーシャル・イノベーション創出センター(CSI)に今年度よりチーフに着任された田辺さんをお迎えして、市民活動って?地域活動って?非営利セクターって?の深堀をしてみます。

【開催概要】

前回はご挨拶と近況報告の流れから「無形資産について」の話題で盛り上がりましたが、今回は地域活動の民話や神話や妖怪について、可視化しにくい活動や想いに疲弊しないコツ?のようなものがあるのか、色んなコミュニティの重なりはどのくらいの距離が心地よいのか、スタンドアローンなリーダー像など、この時間だけで何か答えを見つけるというよりは、2時間の対話を通して、終わった後に深呼吸して少し笑顔になれるような時間を目指します。

<定員>5名程度
<対象>市民活動、地域活動についての深堀をしてみたい方(対話の時間としたので、議論したいだけの方はNG)
<会場>さくさぽフリースペース
<参加費>無料
<日時と進行>2022年9月28日(水)9:50開場、10:00開会 〜自己紹介や近況報告〜対話〜質疑応答〜 12:00閉会

【当日参加会場での対話のまとめ】

何がモヤモヤし、疲弊する原因なのか?
色々なことが複雑化、どこから紐解けば・・・
渦中にいる時にはどう考えれば良いのか
なぜ移住者や、新しい挑戦をする私たちは地域で疲弊するのか?
例えば、赤と青が混じると、紫の新しい領域が生まれる。
双方の文化で想定外だった色(準備がないがゆえの疲弊、バグが起こる)
なぜ現場の私たちは疲弊するのか?どうしたら疲弊を軽減できるのか?

(1)自分のキャパを上げる:体力大事、睡眠も7時間、タイムマネジメント、自分を大切にしよう!解像度をあげる、自分の満足度
 自分のご機嫌を取る方法、不満<満足を日々目指す
 息を整えることで、心を整える、マインドフルネス
 コンフォートゾーンの打破:従来の自分に居心地の良い領域→そこに留まり続けるとキャパが広がらない

(2)重荷を定義し、その構図を探求を通じて客観視し、重荷を減らす
 何が自分の重荷なのかな?その原因は何かな?
 因果関係をとことん考える、重荷を手放すのもの大切。
 地域や環境に「なじむ名人」を目指すことも尊い。

(3)支えを得る
 サード・プレイス、居場所=逃げ場所は必要
 リラックスして楽しい対話ができ、正のオーラのある場=支え

(4)既存の環境はそれとして、新たな環境を創造する
 面白い取り組み、エコシステム(事業の生態系)が生まれ始めている。
 例えば、辰野町(トビチ商店街、10年後の未来を前借りする、1日限定で未来を実現、毎年はやらないよ、イベント屋ではないよ)など
 事業にも生態系がある。孤軍奮闘ではなく、ネットワークでエコシステムが生まれる。住民がよりハッピーになる。
 既存の環境とうまく折り合いをつけつつ、「無いなら、作ろう」
 合意形成を無理にしない、わからないものはわからない
 権限とはなんぞや?権限=発言権
 ジェンダー問題も同じ、同じテーブルにみんなで対話できる場が大切
 優れたエコシステムで優れた事業家が生まれる

その他、話題の中から
🌟DAO:DAO(Decentralized Autonomous Organization)、仮想通貨業界など
 NFT:NFT(Non Fungible Token)
 山古志のNFT
 http://yamakoshi.org/nishikigoi-nft%E5%85%AC%E5%BC%8F%E3%82%B5%E3%82%A4%E3%83%88/

🌟コレクティブインパクト:集合的影響
 米国のものからかなりメイドインジャパン化している
 日本での事例)認定NPO法人フローレンスのこども宅食、コレクティブインパクト事例
 https://florence.or.jp/news/2018/12/post28595/

🌟NPO支援と中間支援の違い?
 中間支援の中にNPO支援かな

🌟発言権=参画したという満足度につながる
 リスクコミュニケーション
 スウェーデンも1世紀前は破綻寸前の国だったが、教育に力を入れることで再生

 

【開催の振り返り】

 今年度も上半期が終わろうとしているこのタイミングで開催できたのも奇跡的でした。秋の怒涛のイベントシーズンの中、ご参加いただいた皆様、本当にありがとうございました。

 

 現場の最前線で活動するリーダーやスタッフが日々の業務に追われる中、地域への「問い」を考え、また深呼吸して一歩踏み出すための後押しを長野県立大の田辺さんにしていただきました。研究と実践の両輪が交わる機会を設けることで、孤立し、疲弊していく実践者が地域での安心安全なネットワークづくりを醸成する時間になりました。さくさぽでは都心部からきたスタッフもいるため、地方での市民活動の豊かな側面と情報不足による疲弊する場面に出会うこともあり、よりよい地域づくりを目指して、自分も周りも心地よい場をつくっていきたいと改めて考えることができました。

 

 次回もまた時期をみて開催できればと思います。こんなテーマで対話してみたい!深堀してみたいテーマがある!という方、ぜひお知らせくださいね。


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