さくさぽ

【開催報告】5月28日(土) カフェさくさぽ・ダイバーシティ in さく~LGBTQ+ 多様な性ってなんだろう?~

●カフェさくさぽとは?

地域や社会で気になるテーマについて話題提供をしていただくゲストをお迎えし、参加者同士で話す「対話の場」です。

色々な考え方や立場の人と出会い、異なる意見に耳を傾けたり、自分がどう思うかを対話をすることで、お互いに理解を広めるための対話の場を目指しています。

2022年度のテーマは「ダイバーシティ in さく」(*「ダイバーシティ」は「多様性」という意味です)。

今年度第1弾となるカフェさくさぽは「LGBTQ+ 多様な性」をテーマに、5月28日(土) に開催しました。

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「LGBTQ+」って? 
性に違和感があるって、どういうこと? 
当事者の人たちは日常のどんなことで困ってる? 
どんなセクシュアリティの人もありのままに健康に過ごせる社会をつくるには、どうすればいいんだろう?
お話を聞いて、一緒に考えてみませんか?

【日時】5月28日(土) 13:30~15:30 
【会場】市民創錬センター 音楽室1
【ゲスト】坂井 雄貴さん
ほっちのロッヂの診療所 院長/一般社団法人にじいろドクターズ代表理事

家庭医・総合診療医。千葉県出身。2020年に長野県軽井沢町に移住。
診療所と大きな台所があるところ 「ほっちのロッヂ」の医師として働きながら、2021年4月に「一般社団法人 にじいろドクターズ」を設立。
医療従事者を対象とした講演や執筆、小中学生への包括的性教育といった活動を通して、LGBTQと健康について日々伝えている。

【主催】佐久市市民活動サポートセンター

【協力】佐久市人権同和課

【内容】
・ゲストのお話
・対話の時間
・質問タイム

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前半のゲストのお話~質問タイムまで、動画でご覧いただけます。

多様な性のグラデーションについて説明するゲストの坂井さん

LGBTQ、性的マイノリティの人の割合は、約13人に1人といわれています。左利きの人、AB型の人と同じくらいの割合です。そう考えると、それを周囲に公言しているかどうかは別として、きっと身近なところにも性的マイノリティの人がいるかもしれません。

まずは基礎的な知識として、4つの性のお話から。

性自認(こころの性)、生物学的性(からだの性)、性的指向(好きになる性)、性表現(自分をどう表現するかという性)。

では「LGBTQ+」は何か?というと…

L=レズビアン(女性として女性が好き)

G=ゲイ(男性として男性が好き)

B=バイセクシュアル(男性・女性どちらも好きになる)性自認は関係ない

T=トランスジェンダー(生まれた時に割り当てられた性別とこころの性が異なる)

「L/G/B」は好きになる性、「T」はこころの性に関わります。

そして最後の「Q」には、2つの意味があります。

ひとつめは「Queer」、英語で「奇妙、おかしい」という意味で、もとは当事者を差別するネガティブな言葉でしたが、広く性的マイノリティをさし、自分を「Queer」と呼ぶ人がいたらポジティブな意味合いで誇りをもって使っていることが多いそうです。

もうひとつの意味は「Questioning」、自分の性を決められない、決めたくない、探究中、または変わっていくことを指します。

続いて、「LGBTQ+の人はどんなことで困るの?」というお話。

「女だから男の人が好きでしょう」、「男だから女の人が好きでしょう」、または「みんな結婚するでしょう」。

日常の会話で何気なく口にしているそんな「決めつけ」を息苦しく感じる人もいるかもしれません。

また、同性のパートナーがいる場合、法的に家族になれないため、住む場所を借りられなかったり、病院で家族として扱われなかったり、相続ができないなどの問題も。

自分のことを話すことが難しくて支援につながりにくい、という側面もあります。

質問タイムは参加者から質問が飛び交いました

坂井さんのお話の後は、質問タイム。

「性自認は何歳くらいから芽生えるのか? 子育てする親はどう接すればいいか?」「婚姻とパートナーシップ制度の違いは?」など、参加者からたくさんの質問が寄せられました。

後半は、4~5人ごとのグループに分かれて、参加者同士の「対話の時間」。

ゲストの話を聞いての感想、疑問に思うこと、気になること、「私/私たちにできること」について話し合いました。

後半の対話の時間では、4-5人ずつグループで感想や疑問に思ったことなどを話しました

だれもが安心して参加するために掲げたグラウンドルール

行政職員や医療関係者をはじめ、21人の参加者にご参加いただきました。

参加者からは「性別、年令を問わずに、同じ人対人として話合い耳を傾けあいができた」、「色々な意見を聞け、自分の意見も話せてよかった」などの感想をいただきました。

なお、2022年度のカフェさくさぽ~ダイバーシティ in さく~は、10月に「多文化共生」、11月に「障がい」をテーマに開催予定です。(※予定は変更する場合があります。日時等詳細は決まり次第、ホームページ等でご案内します。)

各回のテーマに限らず、いろんな「多様性」について、参加者のみなさんと対話しながら考える時間になれば嬉しいです。

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(追記)

佐久市人権同和課のホームページに、カフェさくさぽ報告記事へのリンクを貼っていただきました。

よろしければあわせてご覧ください。

性の多様性について考えましょう(佐久市ホームページ)


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