さくさぽには、新任区長や役員から「他の地域との繋がりがない」「相談する機会も少ない」という困りごとが寄せられています。その一方で、コロナ禍で「工夫してできること」に取り組む地区の事例もみられるため、区長や役員が地区を越え事例紹介をする場として「区長さん役員さんおしゃべり会」を開催しました。
今回は、田町区・三家第2区から区長や役員をお迎えし、役員選出や寄付金集めの工夫を紹介をしていただきました。
【日赤泰仕団の業務を班長と連携し簡略化 ~三家第2区】
神津任前区長と同区日赤奉仕団長の田中未希さんからは、「任意」の集金活動(活動費・社協会費・赤い羽根共同募金)の苦労と改善策についてお話しいただきました。
「初めの年は区内160件全戸を3回ずつ訪問したが、役員全員が子育て世代ということもあり本当に大変だった」と田中さん。また「引継ぎで、「日赤の仕事は集金に行くこと。女の人のいる世帯や領収書のある家を回ればいい」と言われたが良く分からなかった。」集金は相手の都合に合わせて行くため負担が多く、2年目は何とかしたいとの想いから「区長に申し出たところ、困っているならと各班長にお願いする機会をいただきました。コロナ禍ということもあり、対面での集金から、集金の依頼と趣旨を示した便りを各戸のポストに投函し区費と一緒に班長へ提出してもらい、領収書は後日投函という形に挑戦してみました」と田中さん。集金の額は少し減ったものの寄付の件数が伸びている事もあり、今年は隣の三家第1区でも同様に簡略化できないかと話しています。
【区の役員半数が若手女性 ~田町区】
区の役員5人のうち3人が子育て世代や移住者の女性、という佐久市でも珍しい事例を、関裕治区長と重田みどり公民館長が登壇しその経緯についてお話しいただきました。
佐久市へUターンし、区の役員を経たのち帰郷6年目で区長になった関区長。「前任区長が12年務めていたが、男性の役員のなり手がいないということもあり役員選出に頭を抱えていた。当時PTAをしていた重田さんの活躍を見て「こんな人が役員をやってくれたら」とすがる思いで声をかけたところ「いいですよ」と即答。「快く引き受けてくれ逆に驚いた」と当時を振り返りました。公民館長の重田さんは「誰でも立ち寄れる場所になれば」と、自主的に来館者の困りごとを聞く「田町区ホッとライン」を開設。また、昨年12月に移住したばかりの子育て世代の女性は「地域の方と関わりたい」という理由もあり広報担当で特技を活かしたユニークな役員だよりを発行しています。今では「意欲的な女性役員らに、いい意味で追い立てられている」と関区長。
その後テーブルごとに防災や後継者について各地区の情報共有が行われました。アンケートでは、「区長の悩みや各地区の苦労が理解できた。工夫・改善も生まれると思う。」「区長会総会がないのでこのような機会がありがたい。」「全員が持ち回りでやる事が一体化につながることを区に伝えたい。」「区により状況が違うが、悩みは同じ」など寄せられました。
「また開催してほしい」という声が多く秋に第2弾を計画しています。
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区長さん役員さん おしゃべり会
事例紹介 これからの自治区(担い手・行事など)
【開催日時】 5/20(金)午後1:30-3:30
【会場】野沢会館2階多目的室1.2
【テーマ】
コロナ禍で地区の活動もままならず役員同士の交流も疎遠となっている。
さくさぽには、新任区長や役員から「他の地域との繋がりがない」「事例を聞いたり相談する機会も少ない」と悩みが寄せられる。その一方で、コロナ禍で「工夫してできること」に取り組む地区事例もみられる。
【対象者】 佐久市内区長・役員の他、地域活動に関わる方、ご関心がある方
【スケジュール】
①佐久市市民活動サポートセンター(さくさぽ)の紹介
②地区のコーディネート事例(地区+ 学校・支援団体など)
③地域の事例紹介(担い手・コロナ禍での活動など)
④交流&ワークショップ(悩みや相談)
【事例発表】
「担い手不足で、役員はどうやって決めている?」
三家地区:日赤奉仕団の工夫事例(子育て世代が班長と連携)
田町地区:子育て世代や移住者が公民館長や役員に抜擢!
【主催】 佐久市市民活動サポートセンター