さくさぽ

【取材レポート】ゼロカーボンミーティングin佐久

2025年12月15日(月)、長野県佐久合同庁舎で、「ゼロカーボンミーティングin佐久」が開催され60名ほどが参加しました。(主催:佐久地域振興局環境・廃棄物対策課)

これから気候変動はどう変化していくのか、放置竹林への対策、そしてな長野県のゼロカーボン戦略の見直し案の説明をお聞きしました。

① 気候変動を「自分ごと」に、社会の仕組みを変える一歩を

県の地球温暖化防止活動推進員の鈴木智子さんから温暖化のメカニズム、排出量の内訳、近年の激しい温度変化などの解説があり、このままでいくと「パリ協定」で採択された平均気温上昇1.5度以内の達成は極めて厳しい状況であり、個人の生活の見直しだけでなく、社会の仕組みを変えることも必要と話されました。

また、無作為に選ばれた市民が議論する「気候市民会議まつもと」にオブザーバーで参加された経験から、正しく学ぶことで関心をもち、行動の変化につながる。他の地域の事例を学んだり、話題にし、地元の食材を選ぶなどアクションを起こしてほしい。佐久でも「気候市民会議」を開催したいと話されました。

会場からの質問に対し、小学校での講座では子どもが将来に対し悲観的にならないように説明している。これからの世代に何ができるのか、何を残すのかは大人の責任、と答えていたのが強く印象に残りました。

参考資料

JCCCA 全国地球温暖化防止活動推進センター

気候市民会議まつもと – 松本市ホームページ

②急増する「放置竹林」への早期対策

県環境保全研究所 自然環境部研究員の高野宏平さんからは竹はほぼ外来種であり、気候変動、過疎化・人口減少の影響で竹林は増加している。このまま放置すると管理が困難になり、無居住地域や河畔は飲み込まれていくので早期の対策が必要。自分たちがどんな地域に住みたいか話し合い、自治会など住民と行政の協働で対策をすると良いと話されました。

会場では、佐久市で竹パウダーや竹炭を製造し、放置竹林の解決に楽しく取り組む市民団体「millplot」の活動も紹介され、具体的な解決のヒントが共有されました。

millplot

放置竹林を楽しく解決するプロジェクト 

県は脱炭素社会の実現に向けた「ゼロカーボン戦略」の中間見直し(骨子案)を作成。交通や建物、再エネなど、分野ごとの新たな目標の説明がありました。 2026年1月16日までパブリックコメントを募集中です。

長野県ゼロカーボン戦略中間見直し(骨子案)に対するご意見を募集します/長野県

CO2の重さを実感できる体験コーナーでは、想像以上の重さに驚く参加者の姿も多く見られました。

これ以上の温暖化を食い止めるために「自分にできること」を考える貴重な場となりました。 長野県が立ち上げた「くらしふと信州」などを活用し、みんなで持続可能な未来へシフトしていきましょう。

“くらしふと信州”とは | くらしふと信州


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