探究的な学びの一環として、SDGs〈エスディージーズ〉の理解を深める高校が増えています。SDGsとは、持続可能な開発目標で英語: Sustainable Development Goalsの略で、概念を楽しく学ぶカードゲームがあります。
高校から、長野県NPOセンター(さくさぽ所属先)に依頼があり、公認ファシリテーターのもとでSDGs学習が行われました。
このカードゲーム「SDGs de 地方創生」は、SDGsの考えを地域活性に活かし、参加者が「行政」「企業」「市民」に分かれ、それぞれの目標を達成しまちづくりをします。「人口」「経済」「環境」「暮らしやすさ」というバロメーターがあり、資金調達しながらプロジェクトを達成するとバロメーターが増減。ただし、時間とともに人口減少するため、いかに活性化に繋がるプロジェクトを情報共有・対話・協働で達成できるかで、運命の分かれ道に!
今回は、1年生5クラスが、仮想都市S市の地方創生に挑戦(^^ゞ
このクラスでは、単独でプロジェクトをそれぞれ実行したため、「暮らしやすさ」バロメーターがゼロ(限界集落)になる悲劇が!!また、経済活性化を期待したプロジェクト「大型ショッピングモール誘致」で、「経済」バロメーターが減少になり戸惑う生徒たち。売り上げは都心へ流れ、地域経済は衰退する想定のカードだったのです。
「S市、何とかしなきゃ!」全員の危機感から、皆で「経済」や「環境」を底上げし「暮らしやすさ」に繋がるようなプロジェクトは何か相談し実行されました。
「ゲーム自体難しいですが、それ以上に楽しさが勝ります。SDGsの理解を広める上で、実用的な方法だと実感しました。」「環境のバロメーターを下げてしまいプロジェクトを実施できず悔しい」「今まで勉強した地方自治と、考え方が変わった。行政、民間の関わりや、協力の重要性が理解できた。時間が短くて交渉が大変だった。確率論にそった、よく考えられたゲームだと思った。市販で購入できたら良い。もし、もう一度ゲームできたら…他のテーブルと組合をつくったり。12分に一度、会議(話し合い)を開いて、意見を交換したい。」と生徒から気付きや課題が沢山出ました。
来年度は、SDGsに関連した探求活動を進める方針とのことで、高校生に紹介する佐久地域でSDGsに取り組むNPOや市民団体を探しています。ぜひ、皆様の情報をさくさぽへお寄せ頂ければ嬉しいです。ご協力お願いいたします。