8校の高校生の皆さんのご協力により、佐久地域の愛着度のアンケートを実施いたしましたのでご報告いたします。
本アンケートは現役高校生の地域愛着度と10年後についての考え等をまとめたものです。
高校生には地域の他の高校生の考えについての共有、地域の方々には今後の生活や活動に生かしていただければと考えております。
また、長野NPOセンター、佐久市市民活動サポートセンターといたしましては今年度実施を考えております
「地域まるごとキャンパス」をより有効に実施するための活動指針にしたいと考えておりますので、よろしくお願いいたします。
*「地域まるごとキャンパス」 : “ながの”には、素敵な活動をしている人がたくさんいます。でも、地域にそれを若い人たちが知る機会がなければ地域は盛り上がりません。どんな におもしろい活動があっても、それを若い人たちが知る機会がなければ地域は盛り上がりません。
素晴らしい活動を、もっと学生のみなさんに知ってもらいたい。ボランティアや市民活動団体と意欲ある若い世代が出会ったら、わたしたちの住む“ながの”はもっとすばらしいまちになるはず。
そこで!! 私たちの足元“ながの”をキャンパスと捉えて、さまざまな市民活動の場を提供します!
(「ながの協働ねっと」WEBページより)
【アンケート結果】
≪アンケート方法≫
期間: 2020年10月
方法: アンケート用紙記入、ウェブフォーム
≪質問1-1 佐久地域が好きですか n=1186≫
≪質問1-2 佐久が好きな理由は何ですか≫
(好き、どちらかといえば好き、どちらともいえない方が対象 n=610)
≪質問1-3 佐久が好きではない理由は何ですか≫
(好きではない、どちらかといえば好きではない、どちらともいえない方が対象 n=136)
≪質問2-1 10年後、佐久地域に住んでいたいですか n=1186≫
≪質問2-2 10年後、佐久地域に住んでいたい理由は何ですか n=783≫
≪質問3 高校生が将来、佐久地域に住みたいと思ってもらうためにどんなことが必要だと思いますか≫
≪質問4 ボランティア活動をしたいと思いますか n=1186≫
≪質問5 ボランティア活動をしたことがありますか n=1186≫
【アンケートから見えること】
「質問1-1 佐久地域が好きですか」をベースに他の質問との関連を調べてみる。
≪関連1-2 「質問1-1 で佐久地域が好き、どちらかといえば好き」と答えた方が対象で「質問2-1 10年後佐久地域に住んでいたいですか」の回答比率≫
*佐久が好きな方は10年後も住んでいたいという方がかなり多い。
ただし、10年後のことがわからないためどちらともいえない方が半数を占める。
≪関連1-2 「質問1-1 でどちらともいえない」と答えた方が対象で「質問2-1 10年後、佐久地域に住んでいたいですか」の回答比率≫
≪関連1-3 「質問1-1 で佐久地域が好きではない、どちらかといえば好きではない」と答えた方が対象で「質問2-1 10年後、佐久地域に 住んでいたいですか」の回答比率≫
*佐久が好きでない方は10年後も住んでいたくない方が圧倒的に多い
≪関連2-1 「質問1-1 で佐久地域が好き、どちらかといえば好き」と答えた方の「質問4 ボランティア活動をしたいと思いますか」の回答比率≫
*佐久が好きな方はボランティア活動いたいと思う方が半数以上である。
≪関連2-2 「質問1-1 でどちらともいえない」と答えた方が対象で「質問4 ボランティア活動をしたいと思いますか」の回答比率≫
≪関連2-3 「質問1-1 で佐久地域が好きではない、どちらかといえば好きではない」と答えた方の「質問4 ボランティア活動をしたいと思いますか」の回答比率≫
≪関連3 「質問1-1 あなたは佐久地域が好きですか」と「質問4 ボランティア活動をしたいと思いますか」の関連については特に有意差は見られませんでした。≫
【アンケートで学んだこと】
〇「佐久地域が好き・どちらかといえば好き」なグループは60%以上と「好きではない・どちらかといえば好きではない」グループの7%に比べ大きな差が出た。
〇佐久が地域好きな高校生は「佐久の自然」や「地元の住みやすさ」等を愛し、逆に好きでない方は「都会の楽しさや便利さ」を求めている。
〇10年後も佐久地域に住みたいか否かについての理由も佐久地域が好きか否かと同様な理由が多いといえる。
〇10年後、佐久地域に住みたいと思うための施策については「都会化、商業化や便利さ」を望む声が多いが、一方で、「人とのつながりの大切さやイベントによる地域の盛り上げ」等地域との結びつきを訴える声も多かった。
〇ボランティア活動をしたい方については佐久地域が好きな・どちらかといえば好きなグループは半数以上を占める。
〇現在、「佐久地域が好き・どちらかといえば好き」のグループの高校生は10年後も佐久地域に住みたいと思っている高校生が多いが、好きでない高校生は10年後も佐久地域に住みたくないと思っている方が圧倒的に多い。ただ、まだわからないと思っている高校生も多い。
全体的に現在、佐久地域が好きか否かは、10年後に住んでいる可能性に大きな影響があると思われる。
なお、「佐久市のUターン者に対する愛着度アンケート」ではUターンされた方が高校時代に佐久地方が好きか否かの質問に対し、
好きであったと答えた方が54%と好きではなかったと答えた方の11%に対し大きな差が出ている。
●10年後に佐久地域に住んでもらうためには、高校時代に佐久が好きになってもらうことが大切である。
そのためには
中期的な目で見た時、どの部分で都会化を目指すか、今の良さを更に生かす方法は何か等を考えながら、街づくりが必要となる。
一方、現在何ができるかを考えた時、ボランティア活動を含め、市民活動を高校生と共に実施し、地域の温かさや地域の人との
つながりの大切さを肌で感じてもらうことが必要であると同時にそのような機会を積極的に企画する必要がある。