さくさぽ

【取材レポート】絵本朗読勉強会

令和8年2月28日、SAKU音広場プロダクション主催の「絵本朗読勉強会」にお邪魔しました。SAKU音広場プロダクションは、『生演奏に触れることで、生きる上での大きな活力や豊かな情操を育むことができる』という考えをモットーに、演奏家と聴衆という垣根を越えた多様な音楽活動を行っている市民活動団体です。当日は鷹野禮子さんが講師を務め、朗読のための心構えを教えていただきました。

SAKU音広場プロダクション(Instagram)

この絵本朗読勉強会は、朗読の技術よりも、その一歩手前の学びに重点を置いた勉強会なのだそうです。まず、最も大事なのは「聞き手に何を届けたいのかを考えること」とのことでした。単に「かわいい絵本」や「流行っている絵本」であれば、そこまで考える必要はありません。しかし、子どもは「目に見えないもの」や「気持ち」、「読み手の思い」を受けとめる存在です。そうであるならば、「子どもの魂に何を伝えるのか?」という視点をもち、質のよい絵本を選ぶことが必要です。

そのことを、『三びきのこぶた』を通して学びました。私の記憶にあった『三びきのこぶた』は、割とかわいいイラストで、「わらの家、木の家は狼に吹き飛ばされてしまうけれど、レンガの家は壊されることなく、三びきのこぶたはたすかり、狼はあきらめて帰っていく」というようなあらすじでした。

しかし、当日紹介された福音館書店出版の『三びきのこぶた』は、イギリスの昔ばなしが忠実に再現されており、「二ひきのこぶたは狼に食べられ、反対に三びき目のぶたは狼を食べる」というシーンが含まれていました。

鷹野先生曰く、「よい本には「死」が描かれている」とのことでした。私たちは過剰に子どもに気を遣い、死を残酷なものとして子どもから遠ざける傾向があるのかもしれません。当日、別に紹介された『スーホの白い馬』などは「いのち」を扱った有名なお話ですが、そのようなお話をしっかり心を込めて読み聞かせる大切さを学びました。

また、絵本以外にも、宮沢賢治「雨ニモマケズ」を参加者全員による朗読や、絵本の朗読に合わせたSAKU音広場プロダクションの小平さんによるクラリネット演奏がありました。会場が岩村田教会ということもあってか、絵本の朗読とクラリネット演奏のコラボはまさに一つの芸術作品という趣があり、大変贅沢な勉強会でした。


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