さくさぽ

1月22日開催 区長さん・役員さんおしゃべり会「区のお困りごと、お悩みは何ですか?」

2025年1月22日(水)13:30~15:30、さくさぽ主催で、佐久市生涯学習センター(野沢会館)にて「区長さん役員さんおしゃべり会 ~区のお困りごと、お悩みは何ですか?~」を実施しました。

区長さんや役員さんの困りごとやお悩みごとに対して、事例紹介とグループでの情報交換を通じて情報共有し、各区での解決のヒントにつながることを期待して開催しました。

今回で4回目となりますが、サポートセンターへ印刷や相談に訪れる区の役員さんをはじめ、広報やオクレンジャー、直接訪問などで幅広く呼びかけ、区長や元区長、民生児童委員など、53名の方にご参加いただきました。

第一部では、区の取り組み事例紹介として、地区初の女性区長である岩村田地区本町区区長半田かつ江さんと、移住3年目で区長を経験された田口下町区元区長山本隆さんから経験談をお話し頂きました。
半田さんからは、「商店街がある関係で区費の金額に差があったため、区の運営がどのくらいかかるかを試算し、区費を一律化したり、区費等の徴収方法を各戸訪問から銀行引落しにすることで、役員の手間を減らした」という事例をお話頂きました。

また山本さんからは、自主防災組織改編プロジェクトを立ち上げ、自主防災組織を見直し、防災マップ、自主避難計画、ご近所カードを作成した経験をお話いただきました。「防災マップ作成では反対意見を受けながらも、若い方々の協力を得てつくりあげた。自主防災組織の形式が30年前のままだったため、現在の役員や区の人数に合わせ訂正した」とのことです。

半田さん、山本さんおふたりとも、一人で悩むのではなく、周囲の関係者(元区長や区をよく知っている方、氏子総代等)と相談しながら進められたとのことでした。発表した区長さんの前向きな姿勢に、参加者も真剣に耳を傾けていました。

また、佐久市区長会柳澤本樹会長からも、本日のテーマに繋がる区長会の取組み等についてお話を頂きました。

第二部では、情報交換として、「区の行事」「高齢者の一人暮らし」「ごみ」「役員決め」「防災」など、参加者が事前に選んだ関心のあるテーマ別にグループ分けし、課題や事例を共有し合いました。各グループで意見交換後、どんな話が出たかを全体で共有しました。

(以下、グループごとに出た課題や意見)

〇区の行事
【課題】
・高齢化で行事が出来なくなっている、子どもがいないなど困っている。
・コロナがやめるキッカケになり、復活することがなくなった。
・佐久に移住しこども食堂を開催している。地区の行事など関心があるが、マンションが管理しているため区に加入できていない。
【意見】
・(コロナなど)そんなことを言っていたら何もできない。会議は復活している。
・平賀の事例:役員OB「長生会」がサポートし体育大会など開催している。
・地区の行事は、移住者や若手との関わりの場。地区の行事があれば参加しやすい。地域のことを知るきっかけになる。

〇高齢者の一人暮らし
【課題】
・‎避難行動要支援者への支援。
・民生委員と区長と情報のやりとりができると良いが、そもそも顔を合わせる機会がなく、接点がない(個人で訪ねていかない限り、関係性をつくれない)。
・いきいきサロン 男性の参加率が少ない。社会参加の少ない方へのアプローチが必要。
【意見】
・日頃から顔が見える関係性があることが、いざという時に支援が必要な人への支援につながる。
・民生児童委員3期9年目の大ベテランが避難者支援体制表を作成。支援が必要な方ひとりひとりのサポートをマッチングをしている。個別に許可を得るので、班単位で、支援者へ情報共有できる。
・どんな生活パターンなのか行動を把握することが支援に結び付く。
・民生児童委員と区長が情報共有できる繋がりがあることが大事。顔合わせの場があるといい。
・コロナ後の集いの場をどうつくるか?数人からで良い。

〇ごみ
【課題】
・大沢新田の不法投棄対策の必要性。
・黒田区:黄金のペットボトル。小宮山区:炊飯ジャーなどが捨てられる。
・ゴミステーションの使い方。
・内山地区(上記黒田区含む)一人でゴミ拾いをしている。
・区民の関心度が低い(自宅前、店舗前のゴミを拾う方が少ない)。

〇防災
【課題】
・民生児童委員と区長とが相談できるような機会が無い。
・区長も1年交代、人によって意識の差がある。更に個人情報の壁がある。
・区長と民生児童委員の情報共有が出来ていない。
・自主防災組織に区役員も民生児童委員も入る形で情報共有されている区もある。
・区に加入していない住民への防災時の支援をどうするか。
・水害時の避難所の受入れ人数の課題。
【意見】
・入澤区:早い避難が大切
・区長さんの意識を高めて頂くことが大事。
・平賀新町:防災会は「前・現・元」の役職による3名体制で組織している。
・企業と連携して避難場所を確保。行政に頼らず、区自ら実施している。

〇役員決め
【課題】
・区長のなり手不足。
・区長の会議時間帯が昼間なので、仕事がある人は参加できない。
・高齢化だからと言って80代がなるのか? 仕事がある若い人でもできるように市や区長会へ要望したい。
・区が運営出来なくなれば、行政がやらざるを得ないのでは?
・世帯数が減っても区長の役割は変わらない。
・コロナ後、会議が復活したが無駄な会議も多いのでは?
・区長OBの「今まで通り」「今まで出来たのでできる」という圧力がある。
・区長の仕事が多すぎる。
・誰でもできるような組織にしていくことが必要。

【区長会長より】
・区長の外の会議が多すぎるので、区長会でも見直しを行っており、30から20に減らした。
・共済等の集金も、自動振替にできるように進めている。

それぞれの話題について話が盛り上がり、参加者からは、「どこの区も苦労していることが分かった」「事例が一番勉強になる。切実な問題を解決しようとする意識の高さが大切だと思った」などの感想が聞かれました。
開催後、課題解決に繋げたいという区長らから、さくさぽへ個別の相談も寄せられました。

当日の資料


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