旧大沢小学校(佐久市指定有形文化財)

明治・大正・昭和の時代を紡いで130年、懐かしの木造校舎はそのまま現存!

米ぬか雑巾でみがいた廊下は、節々が盛り上がっていた。ゆがんで見えたガラスに息を吹きかけてみがいた窓ふき。階段の手すりはお尻で滑ってみがいた。長年の風雪を乗り越えてきた木造校舎には温もりと優しさが漂い、得も言われぬ独特の味わいが醸し出されている。

かつて小学校は、子ども達はもとより地域の人々にとっても大切な場所だった。人が大勢集まる時は必ず学校施設が使われた。敬老会、選挙政見演説会、出征兵士の壮行会、芝居見物、戦没者の村葬、各種映画のタベ、娯楽大会、村民運動会、青年会料理講習会、同窓会、盆踊り大会、各種野球大会、婦人学級、公民館行事、観桜会、農産物品評会等々あげればきりがないほど小学校と地域は深く関わり合い、人々の交流と情報発信の場だった。学校行事にも住民はこぞって参加した。そんな地域の歴史と文化を刻んで 130年、今も創建時のまま現存しているのが旧大沢小学校です。校内には、かつて使われていた生活用品や農具などの民俗資料が数多く展示されています。

同時開催

・写真でつづる”ふるさと大沢 100年史”

　60余点の写真で明治・大正・昭和を振り返る

・写真で見る”おらが村の小学校”展

　佐久市内にあった木造小学校(24校)を紹介

・皆でやりやしょ!　佐久方言ラジオ体操

　每月第一土曜、朝9時、旧大沢小学校前

　次回5/6「ゆるりうんどう会」の皆さんと。

　　　　　　大沢地区文化財保存会